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建築家の独り言

事実と真実

さらに続きで、設計をする場合、共通して考える事が幾つかある。その一つが、「事実」と「真実」の違いについて考えるということだ。例えば、レンガタイルという材料の使い方で考えて見る。レンガとは、元来、下から一つづつ積み上げて、重量感のある壁を構成する材料だ。そういう組積造という工法に用いられる材料を、タイル状に薄く製造して、接着性の高い材料で、空中に張り出したバルコニーの先端に貼りつけるのは、技術的には可能であり、「事実」として有るが、下から積み上げるというレンガの本質を考えると、「真実」としてはあり得ないと考える。たとえ、薄いレンガタイルを貼りつける場合でも、一つ一つ積上げた様に使用したい。

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